2019年発表会ご報告、またまた続きです。
低学年は、「12調のエアロビパレード」を演奏しました。
楽譜は金川聡美先生の作品で、つい先ごろ、今年の2月に完成し、バスティンフォーラムで龍ヶ崎バスティン研究会が披露&販売したものです。
12調を1人で弾いても良いですし、何人かで分担してリレー連弾としても使えます。
少しご説明になります。
私はメイン教材として、「バスティン」を扱っています。
数あるピアノの導入期メソッドの中で、バスティンは「全調メソッド」という種類に分類されます。
「調」とは「音階」のことです。
西洋音楽では、音階が24種類あります(サウンドの種類として24種という意味です)。
聴いた感じでは、「明るい(長調)」と「暗い(短調)」の2種類で、それぞれ色違いの洋服のように、12ずつあるのです。譜面で見ると、「調号」という曲冒頭にある♯や♭によってそれぞれの調が表現されます。
この調号の♯♭の数が多くなると苦手意識を持たれる方も多いですが、ピアノを始めた初期から様々な調に触れてどんどん経験していくことで、どの調にも苦手意識を持たずに、より豊かな音楽経験を目指すメソッドを「全調メソッド」といいます。
今回演奏した「12調のエアロビパレード」は1曲の中に全調が入っているばかりか、指の動きを良くするために最適な曲「ひげじいさん」「ぶんぶんぶん」「いとまきのうた」を使用していますので、藤原亜津子先生の提唱される「良く動く指」を作るための「指のエアロビ」にもなります。
子どもたちが良く知っている曲でできていて親しみがありますし、1つずつの調ごとにアレンジが変わるので、飽きません。
参加人数が多かったので事前練習のご都合を合わせるのが大変でしたが、皆さん気持ちよくご協力頂きました。それでも当日初めて全員集まって練習できたのですが、小さな可愛い生徒さんたちは、本当にしっかりしていて、予想以上に上手に演奏してくれました。お客様の温かい拍手も、音楽の一部のようでした。
この曲も原曲にはなかったのですが、フィナーレに小楽器を入れてアンサンブル感をより味わえるようにしました。
当日は大成功でしたが、ビフォーもアフターも生徒さんたちにとって良い影響がありました。
まず事前練習に参加し、色々な調を見たり聴いたりしました。そのことで、耳からも子どもたちに全調が浸透していったようです。
また事前練習で仲良しになったり、他の子の名前を覚えることで、単に「D♭だよ」というより「〇〇ちゃんの弾いていたD♭だよ」ということで、具体的なイメージがわいたようです。小さな可愛いライバル意識なども芽生えて、結果的に参加したすべての生徒さんが、全調にチャレンジしつつあります。
自分が弾いていない調でも、お友達パワーによって「挑戦してみようかな?」という気持ちが芽生えたようです。まず手が全調に慣れていれば、譜面で見た時に納得しやすくなります。
私は、レッスン内容を考える時に常に「分けて考える」「予告をする」を心がけています。
いきなり説明から実践までフルで与えるのでなく、事前に少しずつ「予告」しエッセンスを体験してもらいます。また、課題はその子に合わせて「分けて」与えます。うさぎさんタイプの生徒さんならよりスムーズに吸収できますし、かめさんタイプの生徒さんも負担にならず習得していけます。
この曲は、私のレッスンスタイルにぴったりとはまりました。発表会後も活用していきたいと思います。
そして、大人の生徒さんと高学年生徒さんたちが、低学年アンサンブルのサポートをばっちりしてくれました。私はずっと10分間伴奏し続けるので生徒さんたちのお世話はできません。
出のタイミングサポートや楽器の管理、回収などとても助かりました。
小さい生徒さんたちも、大きい生徒さんたちに親しみを持ち、ソロ演奏なども良く聴いていたようです。
そして最後になりましたが、今回もご家庭のご協力が本当にありがたかったです。
みんなで作った発表会になったように思います。
次回はまた中ホールに戻りますが、また大ホール経験も重ねていきたいと思っています。
2019年06月19日
発表会終了いたしました! 3 低学年アンサンブル
posted by yuki-sanui at 10:18| イベント
発表会終了いたしました! 2 高学年アンサンブル
2019年発表会、ご報告の続きです。
今回の発表会では、アンサンブル(リレー連弾)もやりました。
高学年は「おもちゃのシンフォニー」です。山本英子さんの楽譜を使わせて頂きました。
私のちょっとした発案に生徒さんたちが熱く乗ってくれて(笑)、小楽器も取り入れて演奏しました。
私も指揮で参加です♪
練習段階から笑顔が絶えず、楽しいアンサンブルでした。
古典派のすっきり端正なサウンドに、かわいい小楽器の音色。
凝ったリズムを練習する時間はなかったのでシンプルなリズムですが、サウンドのバラエティと指揮を見てアンサンブルしていく演奏で、流れの良い可愛いシンフォニーになりました。
一番嬉しかったのは、生徒さんたちからの「絶対楽器入れたい!」の言葉でした。
「練習大変そうだし、今回はやめとく?」などという私の弱気発言は、「楽器入れなきゃつまんない!!」と一蹴されました。
全員が揃って練習できたのは本番当日のリハーサルという状況でしたが、流れを作って、お互いの音を聴いて演奏するという、アンサンブルの基本&とても楽しい部分をしっかり経験してもらえたようです。
「音楽の楽しさってこういう事だよね!」と思います。
またやりたい、楽しかった、という感想がとても嬉しいです。
そしてみんな、仲良くなったようです♪
続く
今回の発表会では、アンサンブル(リレー連弾)もやりました。
高学年は「おもちゃのシンフォニー」です。山本英子さんの楽譜を使わせて頂きました。
私のちょっとした発案に生徒さんたちが熱く乗ってくれて(笑)、小楽器も取り入れて演奏しました。
私も指揮で参加です♪
練習段階から笑顔が絶えず、楽しいアンサンブルでした。
古典派のすっきり端正なサウンドに、かわいい小楽器の音色。
凝ったリズムを練習する時間はなかったのでシンプルなリズムですが、サウンドのバラエティと指揮を見てアンサンブルしていく演奏で、流れの良い可愛いシンフォニーになりました。
一番嬉しかったのは、生徒さんたちからの「絶対楽器入れたい!」の言葉でした。
「練習大変そうだし、今回はやめとく?」などという私の弱気発言は、「楽器入れなきゃつまんない!!」と一蹴されました。
全員が揃って練習できたのは本番当日のリハーサルという状況でしたが、流れを作って、お互いの音を聴いて演奏するという、アンサンブルの基本&とても楽しい部分をしっかり経験してもらえたようです。
「音楽の楽しさってこういう事だよね!」と思います。
またやりたい、楽しかった、という感想がとても嬉しいです。
そしてみんな、仲良くなったようです♪
続く
posted by yuki-sanui at 09:37| イベント
発表会終了いたしました!
こんにちは!
今日は梅雨の晴れ間で気持ちの良いお天気ですが、いかがお過ごしでしょうか。
先日、6月9日(日)に第6回さぬいゆき音楽教室発表会のばらの会を開きました。
今回は初めて大ホールを利用しました。
自宅教室を開業して7年目、高学年の生徒さんも増えてきて、普段なかなか体験することのない大ホールの響き、スタインウェイの音色を是非体験してもらいたいと思ってのことです。
2部構成の発表会、第1部は「ピアノのために書かれた曲を深く追求する」ことがテーマです。
音楽は時間とともにある芸術で、美しい流れが命ともいえます。
今回は「音楽が流れる」ことを特に意識して練習を重ねてきました。
結果的には、皆さん美しく流れる演奏ができたと思います。
ご本人としてもある程度満足いく演奏ができたのではないでしょうか。
本番が一番良かった人が何人も。一番難しいことかと思います。その場に立ち会えることは幸せです。
袖で聴いていて、「がんばってきて良かったね」と思える演奏がいくつもありました。
第2部はだんだん恒例となってきましたが、「好きな曲を弾こう!」がテーマです。
とにかく何でもあり!!本当に何でもあり!
始めて日が浅い生徒さんでも、とにかく好きな曲を選んで弾く。
そのために全力サポートします。今回は3、4月の2か月で、14曲編曲しました。
市販の楽譜だと弾けなくても、その生徒さんの状態に合わせて編曲すれば弾けてしまいます。
ご家族で弾いて下さる場合も、そのご家族の状況に合わせてアレンジします。
生徒さんの希望を取り入れることもできます。
毎年曲数も長さも増えてくるような気がします…。
正直大変ですが、生徒さんが喜んでくれると「またやろう!!やりたい!」と思ってしまうのです。
ピアノ経験が長くても短くても、「自分が好きな曲を選んで弾こうとする」という事は、とても大切だと思っています。自発的な表現にもつながると思いますし、自分でやりたいと思えることが今後の人生に楽しみを与えてくれると思っています。
好きな曲を弾くためには、もちろん読譜やテクニックなど色々必要になりますが、まずは楽しかった!という思いを作りたいです。
そこが種となり、大きな花を咲かせてくれたら本当に嬉しいです。
長くなったので続きます。
今日は梅雨の晴れ間で気持ちの良いお天気ですが、いかがお過ごしでしょうか。
先日、6月9日(日)に第6回さぬいゆき音楽教室発表会のばらの会を開きました。
今回は初めて大ホールを利用しました。
自宅教室を開業して7年目、高学年の生徒さんも増えてきて、普段なかなか体験することのない大ホールの響き、スタインウェイの音色を是非体験してもらいたいと思ってのことです。
2部構成の発表会、第1部は「ピアノのために書かれた曲を深く追求する」ことがテーマです。
音楽は時間とともにある芸術で、美しい流れが命ともいえます。
今回は「音楽が流れる」ことを特に意識して練習を重ねてきました。
結果的には、皆さん美しく流れる演奏ができたと思います。
ご本人としてもある程度満足いく演奏ができたのではないでしょうか。
本番が一番良かった人が何人も。一番難しいことかと思います。その場に立ち会えることは幸せです。
袖で聴いていて、「がんばってきて良かったね」と思える演奏がいくつもありました。
第2部はだんだん恒例となってきましたが、「好きな曲を弾こう!」がテーマです。
とにかく何でもあり!!本当に何でもあり!
始めて日が浅い生徒さんでも、とにかく好きな曲を選んで弾く。
そのために全力サポートします。今回は3、4月の2か月で、14曲編曲しました。
市販の楽譜だと弾けなくても、その生徒さんの状態に合わせて編曲すれば弾けてしまいます。
ご家族で弾いて下さる場合も、そのご家族の状況に合わせてアレンジします。
生徒さんの希望を取り入れることもできます。
毎年曲数も長さも増えてくるような気がします…。
正直大変ですが、生徒さんが喜んでくれると「またやろう!!やりたい!」と思ってしまうのです。
ピアノ経験が長くても短くても、「自分が好きな曲を選んで弾こうとする」という事は、とても大切だと思っています。自発的な表現にもつながると思いますし、自分でやりたいと思えることが今後の人生に楽しみを与えてくれると思っています。
好きな曲を弾くためには、もちろん読譜やテクニックなど色々必要になりますが、まずは楽しかった!という思いを作りたいです。
そこが種となり、大きな花を咲かせてくれたら本当に嬉しいです。
長くなったので続きます。
posted by yuki-sanui at 09:25| イベント