2023年07月23日

良い練習って?@

こんにちは!

今日は練習についてちょっと考えてみたいと思います。長くなるので、続きシリーズになるかもしれません。

練習していなくて弾けないのは、そのまんま「練習しましょう、音出ししましょう」ですね。それは置いておいて、今回は「練習しているのに弾けない」状態についてです。

何が問題なのかは、人それぞれですが、
@「指使いが安定していない(覚えていない)」
A「拍感が曖昧なことによりリズムが安定していない」
Bそして「そもそも譜読みが苦手なので、音の像が安定しない、イメージを描くまでに時間がかかり、繰り返し練習ができない」
ことについて考えてみたいと思います。

まずは、@「指使いが安定していない(覚えていない)」問題についてです。
この問題は非常によく見られます。色々なパターンがありますが、3点紹介します。

●「不適切な指使いのまま定着している」、これはありがちですね。よく「指番号違うよ」とレッスンで指摘される状況です。これはシンプルに、先生のおすすめに従って直しましょう。楽譜に書いてある指使いは考え抜かれ、選ばれたものであることは確かです。自分が子供の頃、「弾きにくいな」と感じた部分を、指番号の表記に忠実に、丁寧にやってみたところスルリとできるようになった経験があります。ちょっとした「目から鱗」体験でした。ただし自分以外の人が考えた指使いなので、合わないこともあります。先生と相談してください。
●「毎回違う指使いで弾いている」こともあります。これは練習回数が少なくて、その時の状況で苦し紛れに弾いてしまうと、そうなりがちです。そして、上記の「不適切な指使いのまま定着している」状態に進むこともあれば、「結局弾きにくいので練習回数が少なくなり、いつまでも定着しない」状態に進むこともあります。私は、「毎回同じ道を通ろうね」とお話しています。同じ道を通らないと、いつまでたっても1回迷子になってからたどり着くようになってしまいますね。スムーズに弾けません。
●「次の音に指がスタンバイしていない」こともあります。これは意外と盲点であり、最重要かと思います。考えれば当たり前ですが、実際鍵盤を押す時点で「あっ」と思うのでは完全に遅く、指は次の音にスタンバイしていなければなりません。そのためには、パッセージごとにざっくりと指使いのイメージをし、必要なら書き込みして、毎回同じ指使いで定着する必要があります。また、弾き終わって休符があるにもかかわらず、現場にとどまる指が多いです。左右の状況のバランスを見て、動ける手はどんどん次の場所に移動しましょう。逆に、「次にすぐまた使うならそのままの場所にとどまる」意識もかなり重要です。
必要ないのに、せっかく置いた場所からフラフラお出かけする指の多い事!!
私のレッスンでは、移動だけの練習をすることも多いです。音は出す瞬間より、出す前の準備が色々な意味で大切です。出した瞬間には、もう決まってしまっています。

結論。「指の準備が最重要!!」「毎回違う道を通らず、寄り道せず、最短で決まった道を、何回も通ること!」でした。

指使いの問題に対応するのは多少根気がいりますが、少し頑張ればすぐに結果に結びつきますので、参考にしてみてください。
posted by yuki-sanui at 10:51| レッスン一般

2023年07月20日

発表会、終わりました!

こんにちは!

 7月2日の日曜日に、第10回目の発表会を無事に終わることができました。
 長い発表会は疲れますので、アフタヌーンコンサート、そしてトワイライトコンサートの2公演、そして間にアンサンブルの部を入れました。

 10周年ということもあり少し欲張りましたが、生徒さんたちの努力、保護者の方々の支え、家族の多大なるサポート、ピアノの先生仲間の温かく有能なサポートで無事終演まで完走できました。生徒さんたちも誰一人欠けることなく、元気に参加してくれました。

 少し時間が経った今、「楽しかった!」と言ってくれる生徒さんの声が最も心に残っていることです。これは毎回そうなのですが…。うまくいかず焦ったり、悔しい気持ちを感じたこと。努力した達成感、演奏力のレベルアップは当然として、それらをひっくるめてなお「楽しかった」なのかな、と思っています。
音楽の正解は一通りではないこと、人を魅了すればすべて正解。
その日その時限定の輝きが本番の舞台です。緊張もしますし、ミスだってしたくない。
でもそれは些末な事だと言えるくらい、それらを超えた輝きがあることもまた事実です。

 自分自身はそんなに本番の舞台が得意な子供ではなかったですし、今でも当然緊張します。それでも、そこにしかない唯一の時間、みんなで作り上げる本番の舞台が大好きです。

 8回、9回、10回と参加してくれている生徒さんがたくさんいます。すごく嬉しいことです。ピアノって10年くらい続けると、それなりに自分のものになり、音楽が生活の中に根を下ろすものです。やりたいこと、かけられる時間、人それぞれです。それぞれのニーズにこたえられる講師でありたいと思っています。
posted by yuki-sanui at 09:04| イベント