2018年11月14日

レッスンタイムその後

こんにちは!

以前お話した、練習サポートアプリの感想です。

導入した生徒さんは、7割程度です。
結論としては、なかなか良い感じです。

特に良いのは、レッスンの最後のバタバタした中で宿題を出すより、内容や表現をよく考えて宿題を出せることです。丁寧に伝えたいことはたくさん書けます。

生徒さん側の画面では、かわいいキャラクターが育っていくのですが、これも割と人気です。
何人かは、以前より練習への取り掛かりが良くなった生徒さんもいます。
アプリという手軽さが、保護者の方からお子さんへのお声がけのしやすさにもつながっているのでしょうか。スタンプがたまっていく様子が見えやすいことや、キャラの効果もあるかもしれません。

以前からのやり方で、宿題をシートに手書きしている方も3割はいます。
年齢が大きかったり、好みだったりということですが、宿題を含めてレッスンの質に大きな違いは出ていないと思います。
それぞれのやり方で練習習慣が身についてくれるといいですね。




posted by yuki-sanui at 12:41| 導入期レッスン

2018年09月10日

練習サポートアプリを導入しました!

こんにちは!

暑かった夏が過ぎ去りつつありますね。
今年の夏は、家族で参加している阿波踊りに全力投球でした。
なぜ阿波踊り、という話はまた機会を改めて。
普段ヨーロッパ発祥の音楽に触れていることが多いですが、日本の芸能はまた何というか、非常にしっくりくる感じがします。構えないで触れているという感じでしょうか。
普段和楽器をたしなんでいるわけでもないし、日舞を経験しているわけでもないですのにね。
見えないだけで自分の中に根付いている文化があるんだろうなと思います。
ヨーロッパの方々はこんな感じでクラシック音楽に対しているのでしょうか。

さて、本日は練習アプリ導入の話です。

ピアノの習い事は、レッスンだけでは成り立ちません。
その場に行って何かやっただけでは身につかないのですね。
レッスンでやってきたことを確認し、新しい内容を学習し、家庭で定着を図るという流れは、時代が変わろうと教材が進歩しようと変わりません。
(…ある程度の期間内に、ある程度の上達を望む場合、とお断りはしておきます。
レッスンの目的は色々あって良いかとは思うことがあります。
これもまた別の機会にします。)

しかし家庭でどう過ごすかが難しい。
なかなか練習しないというお悩みもありますし、私の方でもちゃんと宿題の意図が伝わっているかわからないということもあります。

また、あきらかに間違えて練習しているけれど、お母さんが指摘するとお子さんがふてくされてしまう、という話も聞きます。お母さま方、これは大変よくあることです。あるあるです。
そんな時、放置して良いのか、悩まれるお母さま方も多いです。

そこで、レッスンタイムというアプリを導入してみました。
バスティンシリーズの出版社でもある、東音企画さんの開発したアプリです。
強制ではなく、興味のある人に手を挙げてもらい、登録してもらう形で始めました。
色々なことができるアプリですが、現在は練習の管理目的だけで使用しています。

登録すると、講師からその日のレッスン終了後に宿題が送られてくるので、それを開いて確認します。
内容にそって練習し、終わったらスタンプを押します。
練習量に応じてかわいいキャラクターが育っていきます。

メリットは
・私がレッスン時間の最後に走り書きしていたよりも、より時間をかけて表現を選んでから宿題を出せるので、宿題のクオリティが少し高くなる。
・スマホで手軽に宿題を見られる。
・練習した日に押すスタンプが自動送信され、それに対して反応することもでき、双方向のコミュニケーションがレッスン日でなくてもできる。
・練習量に応じて可愛いキャラが育つのが楽しい。

というようなところが、ちょっと使っただけでも感じられます。
毎日生徒さんからスタンプが確実に送られてくるのが嬉しいです。
今のところ、導入した感じはとても良いです♪
また経過をご報告します。

posted by yuki-sanui at 12:21| 導入期レッスン

2017年10月18日

家で何をフォローすれば良いの? 2

続きです。

そうはいっても、そもそも練習全くしないんですけど…という声もあるかもしれません。
練習はしないけれど、レッスンは楽しいとか言って行く…、これって意味があるんだろうか…

この状態に関しては、「当面は問題ありません」というお答えをしておきます。
この状態の理由は様々だからです。

まず、不安感があったりします。これは子供の場合、結構多いなと思います。大人にとっては「そこ?!」と思うようなことで悩んでいたり不安を感じていたりすることはよくあります。
悩みはピアノに限らず、色々です。新しい何かをすること自体が不安な時もあります。

練習自体の意味、練習をして上手になった!という成功体験が少ない場合もあります。成功体験はあるけど、その子にとっては負担が大きかったことで「大変だなあ…」という気持ちになっていることもあります。

生徒さん本人には、練習の大切さはしょっちゅう伝えていますが、やらなかったことで「怒る」ことはしません。意外とピアノに来ることで悩みが少し軽くなっていることもありますし、その場で音楽に触れるだけでも少しずつは進歩するからです。講師に心を開いてくれている間は「大丈夫」かなと思います。

もちろん、課題を細かく分解して提示したり、お悩み相談を聞いたり色々しますが、それだけで良いのでしょうか。そのまま漫然と(のように見える)レッスンに通ってもらって、通わせて、それで良いのでしょうか。

こんな時こそ、保護者の方に長期的な見通しを持って頂き、それを講師と共有したいと思います。

今やっていることは、将来どんなことができるようになるための事なのか。
何が重要か。そこを共有できていると、今取り組めなくても後でも大丈夫なことがわかります。
反対に、少しずつでも今やっておいた方がよいこともわかります。

ぜひ講師を捕まえて、たくさん質問してください♪

それから、「その子がやりたがること=得意、向いていること」です。
「やらない」ことばかりに目が行って、「できていること」「良いところ」を見てあげているでしょうか。

いつもレッスンの曲を弾かずに、自由にピアノをバンバン叩く、他の曲を弾きまくっている…、耳がよく即興的に弾くことへ繋げられる可能性があります。

リズムはやるけど、弾かない…まだ指の機能が育っていないかもしれません。でも、リズム感が良い。それなら、先にリズムをマスターし、次いでに拍に沿って音楽を作っていく「拍感」を育てておけば、曲を弾いたときにテンポがぐちゃぐちゃということは少なくなりそうです。

いつも同じ曲ばかり弾く…譜読みや新しい曲を弾く時の指の順応性につまづきがあるのかもしれません。でも、それなら、まず今弾ける曲で表現を磨くことができます。

などなど。何とでもなると思います。

ですので、長い目で見てビジョンを講師と共有する、その子の得意なところから伸ばして心身が発達するのを待つ、得意なことは深く追求する、ということがこの場合の答えになるかと思います。
posted by yuki-sanui at 12:57| 導入期レッスン